M^CAMP 2018-2019
メタキャンプ。
それは、メタのメンバーが一堂に介する年に2回のイベントです。
わかりやすく言えば「経営合宿」。なのですが、一般的なそれとはだいぶ異なるのではないかと感じています。もちろん「経営合宿」には様々なものがあり一様に表せることなど当然に出来ません。
ですので、ここでは過去のメタキャンプを振り返りながら、メタキャンプとはどういうものなのかを皆さんに感じていただければと思います。もしかしたら、経営層だけでなくスモールチームのチームビルディングや、会社組織に限られない場づくりなど、いくらか参考になる点があるのかもしれません。
それでは、メタキャンプを振り返っていきます。[*1]
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[*1] 毎年4月、10月に開催され、時期的にぴったりでもあるので、ファッション業界のシーズン表記a/w,s/sを使っています。
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2018 s/s 箱根
初めてのメタキャンプは、2018年4月。発起人3人での開催となりました。3人がやりたいことや話したいことを持ち寄り、時間枠を設定していきました。特にテーマや目的などは設定していなかったと記憶しています。
「個別のテーマや目的をあまり決めず、いつもの場所から離れて、やりたいことをやる時間」
今思えばこの頃からこのようなコンセプトがあったように感じています。具体的には、これまでやってきたことや思ってきたことをとにかく付箋に書き出し言語化したり、イメージザッピングやイラストレーションにする。これによって、メタのコンセプトイメージを抽出する、ということに焦点をおいていました。多分(記憶)。
誰かが謎の樹木のような絵を描いて、2人を「?」という混乱させた思い出も今や懐かしい…しかし、このコンセプトイメージはこのWebsiteだけでなく、メンバーの活動に多かれ少なかれ影響を与えているような気がします。たとえば、上がってきたワードはこのようなものでした。
Be Open
変化を楽しむ
有る、成る、生まれる
物語る
PHILOSOPHYとつながっているようなそうでもないような。ただ当時は(も)本気でこういうことをまじめに考えていたように記憶しています。
ちなみに、この時は、家族も同行しており、ワークに加わることはなかったですが、箱根で観光地廻りや温泉などを楽しんでいました。家族も連れてきて良い、というのは一つの特徴ですね。(最近は、メンバーが増えて、家族全員集合!みたいなことはしずらくなってきているのですが…。ただ全員集まれなくても、連れてくるのはOK!という点は当然に変わりありません。)
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2018 a/w みなかみ
2回目はメンバーが2人ふえ、5人での開催となりました。会場は、佐藤がお世話になっていたテレワークセンターのある群馬県みなかみ。テレワークセンターみなかみは、廃園となった幼稚園の園舎をリノベーションしてつくられた施設で、広いフロア(元体育館)と個室(元教室)、庭(元園庭)もあって、十二分のスペースでした。近くには谷川岳から注ぐ川も流れており、気持ちの良い空気の中で場をつくることができたと思います。
この時もまた、コンテンツは各メンバーが持ちよりました。例えば、デザイナー増田ぽよからは「かわいい、を描いてみよう」というお絵かきワークショップが企画され、みんなのかわいいの圧倒的な差に驚いたり。尾崎からは、これまでの自分と他者のつながりを視覚化するワークをやったり。非構成の対話の時間や、自分の強みとサービスの視覚化、なんてこともやりました。最後の時間は、ジャーナリングでじっくり一人で振り返る時間もつくり、ゆっくりと場のハーベストに向き合うことができたと記憶しています。
旅館のご飯もとても美味しく、空気も綺麗で、温泉もあるしで、なんだかリトリート気分を満喫しながら、「自分たちが何を感じて生きてきた/いるのか」を存分に味わえた時間だったのではないか、と思い返します。
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2019 s/s 蓼科
新メンバーが1名増えての開催。メンバー家族含めて、総勢17名で長野県蓼科へ。高原であるせいか、低気圧と乾燥により、メンバーは悶絶しながらの場となりました。[*2]
印象的な場面は、前泊での飲みながらの談話中。なぜかコーポレートガバナンスの議論(!)[*3]。その日、たまたま他社の取締役会に出席したメンバーが、「もの言う社外役員ってかっこいいよね」といったことを話していました。代表取締役社長に対して社外役員が事業の進捗についてゴリゴリと詰めていたのを見てとのこと。オーナー社長に向かって、言うべきことをはっきりと言うことは、実は構造的に非常に難しいことなのです。
その後、ブランディングやWebサイト制作をやろうかどうか、という議論の時だったと思います。なぜか、辻が思いついたように、「メタの監査役に哲学者おいてみよう。いらんけど笑」ということを放り込んできたのです。なんでやねん、笑。しかし、最高におもしろい、ということになり、次の9月には監査役に哲学者を迎えることになったのであった…。(これについての詳しい話はまた別にしたいと思います)
あとは昼から中華を山盛り食べて、苦しんでいた記憶があります。汁そばにチャーハンを頼んだところ、遥かなる大皿に盛られてやってきた瞬間は忘れられません。食いしん坊達の悪い癖ですね。
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[*2] メタのメンバーは、食いしん坊と同じくらい、低気圧と乾燥に弱い人も多いのです。なぜだかわからないが、高圧の水中で生きる深海魚のように。
[*3] 公認会計士が数名おり、監査・会計・ガバナンスの専門家として、真面目な議論をすることもたまにあります。専門家ですから。
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2019 a/w みなかみ
そして、4回目のメタキャンプは、またまたみなかみ。新メンバーがどっと5名増え、総勢11名に。今回は、「WIND&HOLN(ウィンド・アンド・ホルン)」というコテージ式(戸建て)のワーケーション施設へ。こちらも以前テレワークセンターでお世話になったつながりでご紹介いただきました。
窓からは谷川岳が望める開けた眺望。バルコニーではBBQができるとのことで、初日のランチはみんなでBBQ!あいにくの雨(毎回雨だよな…)ではありましたが、ひんやりと気持ちい空気に食欲が爆発。(10人分の肉を焼く…)
さて、肝心のワークは、新メンバー・ジャックによるリソースについて考えるワークでは疲れ気味のメンバーはふりかえりながら癒されていくような感じを受けたし、アニメーター・ささえりによるみんなでアニメを作ろうワークショップでは、みんなでメタっぽいアニメーションを作ることができたかなと…思います。(付箋を1コマとしてコマ送りにしてみました。iPadアプリで編集。)
ファシリやったことないんだけど…とか言いながらも、きっちりファシリテーションできてしまうところに驚きながら、戸惑うこともなく、全員がワークにただただ没頭する時間は、とても静かで満ち足りた時空間だったような気がします。
ファシリのプロ・尾崎によるワーク「あなたをいまここに連れてきたものはどのようなものですか?」は、発表の際に感極まるメンバーが続出。大トリをつとめた某取締役は、嗚咽しながら、鼻水をびろ〜んと垂れ流しつつ、見事に尺を守らない大団円でございました。という冗談はさておき。示し合わせたわけではないのに、ジャックもささえりも尾崎さんも「リソースとつながる」というテーマが共通していたのがおもしろく、大事な時間になったと感じています。
宿泊した宿も、落ち着いた空間と美味しい料理で、夜ご飯の時間には、晃也監査役の「エチカ=倫理」の解説や吉田創の「Tグループからの系譜」の話も(かなり)熱く行われたり、そのあとはDev.チームのしんちゃんが開く対話の時間があったりして、改めて、メンバーの多様さ、それらが絡み合ったときの静かな火花のようなエネルギーに心が躍りましたね。
それに呼応したわけではないと思いますが、運のいいことに、谷川岳にむかい虹がくっきりと現れました。これは本当にすごかった…ありがとう、谷川岳。
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メタキャンプとは何だったのか。
さて、メタキャンプとは何だったのでしょうか。これまで書いてきた通り、ほとんど何も決まることもなく、何か具体的な成果物があったわけではないことは確かです。では、(これまでの)メタキャンプとは何だったのでしょうか。
「個別のテーマや目的をあまり決めず、いつもの場所から離れて、メンバーみんなでやりたいことをやる時間」
先にも書いた通り、一言で言えば、こういうことになりそうです。そして、改めて振り返ってみれば、これまでのメタキャンプでは以下のことを大事にしているように思えてきます。
・きれいな空気を吸う
・美味しいご飯を食べる(お酒もしっかり)
・温かい温泉に入る(サウナもあれば尚よし)
・話をする
・「メンバーっぽさ」から企画を持ち込む
・目的を大きく持たない(何かを決めるとか議論するとかはほとんどしない)
・(某メンバーはほぼ毎回)感極まり、そして泣く。
半年に一回の「同じ釜の飯を食う、リトリート」、というとわかりやすいかもしれません。(というかもうリトリートでいいのでは…)
ということで、メタキャンプとはどういうものなのか、少しばかりでも感じていただけたでしょうか。また、チームビルディングや、場づくりなど、いくらか参考になる点があった…のか?はわかりませんが、興味のある方はぜひメンバーにお声がけくださるととても嬉しく思います。ここでは書けない、書き表せないような、面白いことも実はあったりなかったり。実際の企画やファシリテーションの依頼を受けることもあるとかないとか。
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そして、2020年へ。
2020年3月以降、コロナウィルスの影響により、集団での移動、そして密な集まりが難しい状況となってしまいました。さて、メタキャンプはどうなってしまったのか…?
長くなってきましたので今回はここまでとし、次回はコロナウィルス下でどのようにメタキャンプを行っていったのかについて書きたいと思います。
では、また。
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