メタではプロジェクトごとにチャットアイコンが存在します。

アイコンとは、概念をわかりやすく記号化した図形であります。新たにプロジェクトが動き出すと、その内容をもとにイラストレーター・アニメーション作家ささえりが描きだします。具体的なカラーやイメージは指示せず、自由に描いてもらいます。

原画はスクエア。わたしは、このメガネアイコンとは毎日、目を合わせています。赤は特に目を引きます。





アイコンなので、ふだんは携帯またはPCから、だいたい1cm前後のサイズ感で円形にトリムされた状態で見ています。改めて拡大し、じっっ、と、みると"ふだんサイズ"では見えていない部分が見えてきます。いわゆる巷のアイコンとは一線を画しています。




"時期によって作風の変化がある"、とささえりが話していたのですが、"ふだんサイズ"では、どんな変化が起きているのか、正直よくわからなかったのです。ところが、"ふだんより拡大バージョン"で見てみると、線の有機的な感じや色の塗り方など、ディテールがより鮮明に浮かび上がり、これはやはり変化しているのではないか!と思えるような発見があります。






動きの流れを捕らえたようなものが多いのは、映像を作っているささえりならではの表現なのではないでしょうか。具体的にどのアイコンが何のプロジェクトかの種明かしはしませんが、なにやら東京タワー"らしき"ものが描かれたアイコンは、それこそピンで止めていないと、どこかへ行ってしまいそうです。他のアイコンたちもブルブル動いているように見えてはきませんでしょうか。

どうやらここにもメタの"ゆらぎ"が潜んでいるのだな、とわたしはニヤリとしました。

そしてわたしがニヤリとしたあと、ささえりにここまでの文章を読んでもらい、アイコンを初めて描いたときのことをこっそり教えてもらいました。

-それぞれのチャットの内容を抽象化するだけじゃなくて、ちょっとぴょんと楽しくなるような単純な絵にしよう

-動きと色の配置のよい流れがあるようにしたいなあ

-絵の具のチューブから出したような生の色ではなくて、生活?時間?があるような色味で並べて見た時になるべく被らないようにしたいなあ

-しかし沢山作ってくると、そろそろ色のバリエーションが尽きてきたなあ…となって、色のバランスを変えたものや、若干別の色味を加えたものなど、変則的なものが生まれてきました

 

ふむふむ、なるほど。そして、動き!っという言葉に、またニヤリとしました。ささえり風にいうなら、ぴょんと楽しく、でしょうか。

今回のこちらのアイコンの並びは、時系列にはなっていません。さて最新のものはどれか、ささえりの言葉をヒントに考えてみてください。